コンテナハウスを事務所・店舗に使う|レンタル料金と購入価格・手続き
購入なら、配送・設置込みで税込51.3万円からのユニットハウス、断熱・内装済みで税別240万〜300万円の20フィート完成品などの公開例があります。
| 借りる/買う | 会社・内容 | 価格 | 含まれる範囲 |
|---|---|---|---|
| レンタル | 堀内鋼業 中古20ft(未改造の海上コンテナ) | 月20,000円(1〜3か月)〜月13,000円(24か月以上)・税別 | 箱のみ。配送・設置費、運搬・撤去費は別 |
| レンタル | 三協フロンテア ユニットハウス | 公式に価格の掲載なし(見積もり) | 2年程度までの短期利用が目安 |
| 購入 | ナガワ スーパーハウス SH-H1型(3.42㎡) | 税込513,000円 | 本体+配送・設置。基礎・電気引込・申請・レッカーは別 |
| 購入 | 三協フロンテア MSL 29MSL(6.11㎡) | 税込817,000円〜 | 本体のみ |
| 購入 | ハレコンテナ JIS 20ft 平屋用 | 税込1,265,000円〜 | 本体のみ(窓・断熱などのカスタムは別)。輸送・設置は別 |
| 購入 | SK HOME 20ft完成品(ISO海上/JIS建築用) | 税別240万〜260万円/280万〜300万円 | 断熱・内装・窓・最低限の電気。トイレ付ユニットバス等はオプション |
レンタル料金:公開されているのは未改造の箱の月額くらい
堀内鋼業は、未改造の中古コンテナのリース・レンタル料金を期間別に出しています。20フィートの中古海上コンテナは、1〜3か月なら月2万円、4〜11か月で月1.6万円、12〜23か月で月1.4万円、24か月以上で月1.3万円(いずれも税別)。月額とは別に配送・設置費用と運搬・撤去費用がかかり、運搬・撤去は都度見積もりです。
| 利用期間 | 20ft中古(海上) | 12ft中古(JR) |
|---|---|---|
| 1〜3か月 | 20,000円/月 | 20,000円/月 |
| 4〜11か月 | 16,000円/月 | 17,000円/月 |
| 12〜23か月 | 14,000円/月 | 14,000円/月 |
| 24か月以上 | 13,000円/月 | 13,000円/月 |
| (参考)購入価格 | 340,000円 | 360,000円 |
24か月借りると月1.3万円×24か月で31.2万円(税別)になり、参考販売価格の34万円に近づきます。同社も、24か月程度使うなら購入価格に近づき、撤去費用を含めると購入のほうが有利になる場合があると案内しています。ただし、これは物置や資材置き場向けの箱で、そのまま事務所や店舗にはなりません。
事務所として使える状態のユニットハウスでは、三協フロンテアがレンタルを扱っていますが、公式サイトに料金の掲載はありません。同社は「~2年間程度が目安」の短期利用に向くとし、レンタルなら固定資産税がかからないこと、2年以上使うなら購入のほうが割安になることを挙げています。ナガワのレンタル料金も公式サイトでは確認できませんでした。
内装や設備まで整った箱を月単位で借りたい場合、価格が公開されているのはむしろトレーラーハウスです。カンバーランド・ジャパンの店舗タイプは、同じ公式ページでもPC表示では月17万〜20万円、スマートフォン表示では月12万〜14万円(いずれも通常月額・税別、輸送・設置別)と料金表が分かれています。各社の料金はトレーラーハウスのレンタル料金で一覧にしています。
購入価格は「箱だけ」か「完成品」かで5倍以上違う
買う場合は、何が付いているかで金額が変わります。堀内鋼業の未改造コンテナは、新造20フィートが税別47万円、中古20フィートが税別34万円。建物に使える鋼材でつくったJISコンテナは、ハレコンテナの20フィート平屋用が本体税込126.5万円からです。どちらも箱(コンテナ本体)の価格で、窓・断熱などのカスタムと輸送・設置は別です。
事務所や店舗にするなら、断熱と内装、窓と電気が要ります。岐阜県のSK HOMEは、断熱吹付(50mm以上)、石膏ボード・クロス、玄関ガラスドアと窓、最低限の電気配線(ブレーカー1個)、壁付け換気扇まで済んだ20フィートの完成品を、JIS建築用で税別280万〜300万円、ISO海上コンテナ由来で税別240万〜260万円としています。トイレ付きのユニットバスなどはオプションです。同社の価格表には時点の記載がないため、掲載例として見てください。
最初から窓・ドア・内装が付いているユニットハウスは、もっと手前の価格帯です。ナガワのスーパーハウスは1坪型が配送・設置込みで税込51.3万円、約5坪のSH-H6型が税込141万円。三協フロンテアのMSLは本体税込81.7万円からです。型ごとの価格はユニットハウスの価格に、コンテナの価格の幅はコンテナハウスの価格相場にまとめました。
事務所として使うなら建築確認が要る
国土交通省は、倉庫などとして置いて使い続ける、随時かつ任意に移動できないコンテナは建築物に当たり、一般に確認済証の交付を受けないと設置できないと案内しています。事務所でも店舗でも、同じ場所で使い続けるなら同じ扱いです。三協フロンテアも、ユニットハウスは建築基準法上の建築物で原則として建築確認申請が必要としています。
例外の一つが、工事現場の事務所です。建築基準法第85条第2項は、工事を施工するために現場に設ける事務所・下小屋・材料置場などの仮設建築物には、確認申請などの規定を適用しないとしています。工事期間だけ現場に置く詰所なら、この規定の対象になり得ます。工事現場以外の営業所や本社の事務所には使えません。
確認申請の流れ、JIS鋼材やミルシートの条件はコンテナハウスの建築確認で詳しく書いています。中古の海上コンテナは鋼材の証明が難しく、販売会社は基本的に建築確認が取れないと説明しているので、事務所用に買うなら建築用の箱かどうかを先に確かめてください。
店舗・カフェは仮設店舗の許可と飲食店営業の許可を分けて考える
期間を区切った店舗には、建築基準法第85条第6項の仮設店舗の許可があります。特定行政庁が安全・防火・衛生上支障がないと認めれば、1年以内の期間を定めて建築を許可できる仕組みです。イベントや季節営業でコンテナ店舗を出すときは、この許可の対象になるかを特定行政庁に相談することになります。
カフェなど飲食を出すなら、建築とは別に食品衛生法の営業許可が要ります。飲食店営業は、都道府県が施設基準を定める許可業種の最初に挙がっていて(食品衛生法施行令第35条第1号)、シンクや手洗いなどの基準の中身は都道府県の条例で決まります。2021年6月1日施行の改正で許可業種は34から32に再編され、許可の要らない営業には届出の制度ができました。
箱を据え置くか動かすかで、許可の種類も変わります。三重県は、トレーラーにコンテナハウスを載せた形も「自動車営業」に含める一方、移動せず固定して営業する場合は通常の店舗の許可として扱うとしています。三重県の扱いでは、据え置きのコンテナカフェは普通の店舗と同じ許可になります。扱いは自治体ごとに確かめる必要がありますが、普通の店舗と同じ施設基準を前提に準備しておくのが安全です。営業許可の詳しい流れはトレーラーハウスで店舗・カフェを開くと共通です。
| 使い方 | 建築の手続き | ほかに要るもの |
|---|---|---|
| 本社・営業所の事務所(常設) | 建築確認(建築物) | 用途地域に合うかの確認 |
| 工事現場の詰所・現場事務所 | 確認申請などの規定は適用されない(第85条第2項) | 工事期間中に限る |
| 期間限定の仮設店舗 | 特定行政庁の許可で1年以内(第85条第6項) | 業種に応じた営業許可 |
| 据え置きのカフェ・飲食店 | 建築確認(建築物) | 飲食店営業の許可(三重県の例では通常の店舗の許可) |
| トレーラーに載せて移動するコンテナ店舗 | 車両として扱われる場合あり | 自動車営業の許可(三重県の例) |
税金と補助金:固定資産税は事業用なら償却資産にも
基礎に固定したコンテナハウスは、固定資産税の家屋と判断されやすいものです。香美市は「コンテナハウスは課税対象」とし、事業で使うものは償却資産としても固定資産税の課税対象になるとしています。レンタルの利点として三協フロンテアが固定資産税がかからない点を挙げているのは、この裏返しです。詳しくはコンテナハウスの固定資産税で説明しています。
減価償却では、金属造の事務所用建物の耐用年数は、骨格材の肉厚3mm以下で22年、3mm超4mm以下で30年、4mm超で38年です(国税庁の耐用年数表)。店舗用は19年・27年・34年。箱の骨格材の厚さはメーカーに確かめ、区分は税理士と決めてください。
補助金で建物そのものの費用をまかなうのは難しい仕組みです。小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠 第20回)の公募要領は、「小規模な建物(コンテナハウス等)の設置」など不動産の取得に当たる費用を対象外とし、外気分断性・土地への定着性・用途性の3要件をすべて満たすものを不動産の取得と判断するとしています。同要領は、コンクリートブロックの上にコンテナを乗せただけのものは定着性がないとも書いており、扱いは置き方で変わります。申請前に事務局の窓口で確かめてください。
事務所・店舗にするなら、どこまで自分で手配するか
箱を借りる・買う費用のほかに、基礎、電気の引き込み、給排水、建築確認の申請費がかかります。ナガワは基礎工事・給排水工事・電気引込工事・建築申請・レッカー費用を、三協フロンテアは運搬費・設置工事費・給排水や電気の工事費・建築確認申請費を、価格に含まないと明記しています。SK HOMEは完成品とは別に、配送据付を5万〜15万円、建築許可申請を20万円からとしています。
トレーラーハウスを事務所に使う場合との違いはトレーラーハウスを事務所にする費用と手続きで比べています。どちらにするかは、何年その場所で使うかと、建築確認を取るかどうかで決まります。販売店は販売店の一覧から探せます。
よくある質問
コンテナハウスを事務所や店舗にするときの費用は、箱の値段より、断熱・設備と手続きの部分で決まります。短期ならレンタル、2年を超えるなら購入、常設なら建築確認、飲食なら営業許可、と分けて見積もりをそろえると判断しやすくなります。この記事の価格と制度は2026年11月4日に各公式ページで確かめたものです。最新の内容は各社・各自治体の公式情報で確認してください。
- コンテナハウス・サウナの価格・料金プラン(有限会社堀内鋼業)2026年11月4日確認
- ユニットハウス・プレハブレンタルサービス(三協フロンテア)2026年11月4日確認
- MSL 標準パッケージ(三協フロンテア)2026年11月4日確認
- ユニットハウスとは(三協フロンテア)2026年11月4日確認
- スーパーハウス SH-H1型(株式会社ナガワ)2026年11月4日確認
- スーパーハウス SH-H6型(株式会社ナガワ)2026年11月4日確認
- JIS規格20フィートコンテナ(ハレコンテナ株式会社)2026年11月4日確認
- 価格表(SK HOME)2026年11月4日確認
- コンテナを利用した建築物の取扱い(国土交通省)2026年11月4日確認
- 中古コンテナで確認申請は取れるのか(Beat Capsule)2026年11月4日確認
- 建築基準法 第85条(e-Gov法令検索)2026年11月4日確認
- 食品衛生法施行令 第35条(e-Gov法令検索)2026年11月4日確認
- 改正食品衛生法 営業許可・届出制度(厚生労働省)2026年11月4日確認
- 自動車営業の許可(三重県)2026年11月4日確認
- 家屋の定義Q&A(香美市)2026年11月4日確認
- 減価償却資産の耐用年数表(国税庁)2026年11月4日確認
- 小規模事業者持続化補助金 公募要領 第20回(日本商工会議所)2026年11月4日確認
